仮想通貨ってバブルの勉強に良いかも知れない。

研究者として単なる好奇心で仮想通貨に投資をする人々を見ているので、私の意見が正しいとか、間違っているとか、どうでも良い。

さて、仮想通貨の熱狂的な信者達はこうしたニュースに喜び、仮想通貨も未来は明るいと思うのであろう。

Bloomberg, ゴールドマン、仮想通貨のトレーディングデスク設置へ-関係者

Bloomberg, ソロス氏のファミリーオフィスが仮想通貨取引を計画

Bloomberg, マネックスG、コインチェックを36億円で完全子会社化

ソロスのファンドが実際に取引をするのか、なぜするのかはわからないが、少なくともゴールドマンとマネックスは投資家が売買するなら手数料が入るので、そのトレーディングに対するプラット・フォームは提供する価値があるであろう。

しかし、そのことと仮想通貨の未来が明るいという事には何の関連性も無い。それはどこかの上場会社の株式が上場廃止になる日までネット取引できると同じ理屈だ。

それでも仮想通貨の投機家達が熱狂しているのは、頭の中の整理ができないことと心の不安を少しでも減らしたいからに過ぎず、それは単なる確証バイアスに過ぎないと思う。

私は年初に「仮想通貨への過度の期待は禁物」という記事を書いて、仮想通貨に対して警鐘を鳴らしてきた。

再掲しておこう。

『ロイターにハーバード大学のロゴフ教授のこんな記事が出ていました。

ロイター, 視点:ビットコインの「真価」はいくらか、リバタリアンの誤解=ロゴフ氏

『ビットコインの価値は、仮にその取引の全てをデビットカードやクレジットカードの取引のように当局側で把握できるならば、1万ドルよりもむしろ10ドルに近づくはずだ。』

その通り!

仮想通貨は、電子版子供銀行券と同じか、せいぜい電子マネーと同レベルなので、交通系ICカードの初期費用程度の価値しかないでしょう。だから10ドルも価値があるのかどうか疑わしいです。

今の価格はバブルです。

さて、2017年の9月に別のところで「仮想通貨に価値はない」的な内容の記事を書きました。今回はそれを参考に少し内容をわかり易くしてみました。

① 通貨って何だろう?

国家や統一経済圏等の統治主体により価値が保証され、決済のための価値を交換することが可能な媒体。➡ 取引コストは廉価(ほとんどゼロ)

② 資産って何だろう?

富を生み出すモノ。➡ 預金、債券(債権)、株式、賃貸不動産等

③ 仮想通貨って何だろう?

商店街の商品券(又は大層な技術を組み合わせた割に稚拙な大人版の子供銀行券)。

通貨としての機能と資産としての機能を併せ持つような金融商品が存在すれば非常に便利だと思うかも知れません。しかし、仮想通貨にそんな役割はありません。

価格変動は激しく、取引コストは異常に高い。

Bloomberg, 仮想通貨ビットコイン、実際に使えばクレージー

大事なことですが、国家は万能であることを忘れてはいけません。もちろん「万能」とは、国民にとって万能なのではなく、政治家や官僚達のような国家を統制する者にとって、国家は万能だというい店です。

支配する者(為政者)と支配される者(奴隷・人畜)。

中国がその最先端を行ってるのかも知れません。

Bloomberg, 中国がビットコイン取引所の取引停止求める、月末が期限-関係者

当然のことです。

さて、仮想通貨の本源的な価値を理解を簡単にするために、公共事業(例えば、NTT、電力会社、ガス等)のような定額配当を実施している会社の株券が、通貨として決済に使われている姿を想像しましょう(今の技術であれば全然可能です)。

公共事業関連の株券を電子的に細分化して、決済手段としての通貨として流通されることも、配当という富を生み出す資産としても機能させることも可能で、通貨と資産の両方の価値を備える金融商品そのものと言えます。電子的な取引を行う為だけに存在するならば、別に仮想通貨である必要はないのです。むしろ、裏付けになるお金を産み出す事業が存在する会社の株券の方が、仮想通貨よりも資産として信頼性や価値があると個人的には思います。

何も考えずに平和的に暮らす人畜な人生を歩む多くの人々が、仮想通貨にバブル以外にどのような幻想を抱いているか私には全くわかりませんが、仮想通貨は富を生み出す裏付けとなる資産的要素なんて何もありません。正直ただの地域限定の商品券みたいなもので、信じている人のコミュニティの中でしか使えない商品券に過ぎません。商品券の価値の上昇と、商品券をあたかも価値がありそうなものに見せるブロックチェーン技術との間には、何の関係もありません。

※もちろんブロックチェーンの技術は非常に有益だとは認めますが、資産として富を生み出す原資にはなりません。

それ自体が価値を産み出さないのに価格が上昇し続ける理由は?

簡単ですね。

バブルだからです。

根拠なく価値が上昇してきたからです。

ある日突然、日米欧中の規制当局が結託して仮想通貨を規制対象に加えて、政府・中央銀行が発行する仮想通貨又は規制当局が許可した仮想通貨しか認めないとするルールを決めたらどうなるでしょうか?

恐らくですが、その瞬間にバブルは猛烈にはじけるでしょう。

気を付けましょう。

仮想通貨に過度の期待は禁物です。

統治者にとって、国家は万能ですから(^_-)

おっと忘れる所でした。

こんなチャート皆さんも好きでしょう?

1620年頃のチューリップバブルの時とビットコインの価格の比較です。

出所: Zero Hedoge, It’s Official: Bitcoin Surpasses “Tulip Mania”, Is Now The Biggest Bubble In World History

歴史は繰り返す・・・』

この最後のグラフには続きがあり、私は「ビットコインの価格が示す未来」という記事で紹介した。その中には仮想通貨の熱狂的な信者達の特徴が理解できることも書いてある。

『”Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Crowds” (Charles Mackay, 1841年)

邦訳:『狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか』

1630年代に生じたチューリップバブルを題材にした本である。

私はこのタイトルが好きだ。

人はなぜ集団になると愚行に走るのか

財務省のようなエリートばかりの集団でも森友学園への国有地払い下げで愚行をしたようだし、名だたる日本のメーカーの偽装も同様に愚行だ。

それと同じようなのが投機の過熱であろう。

ビットコインは昨年の2017年12月にマークした過去最高値から約65%も値下がりをしている。

仮にビットコインに強気な投資家がいても、65%もの価格の下落は相場を完全に見誤っていると言って過言ではない。むろんそこで反転して上昇にレンジたとしてもだ。

Bloombergのある記事に掲載されていたグラフに見覚えが・・・

出所: Bloomberg, ビットコインは史上最大級のバブル崩壊へ向かう-投資ストラテジス

1630年代に生じたチューリップバブルの時と同じ値動きじゃやん!へぇ~、そうなんだとか思った人はかなりの未熟者です。

このBloombergにあるグラフに見覚えがありませんか?

私が今年2018年1月8日に書いた『仮想通貨への過度の期待は禁物』という記事。

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おっと忘れる所でした。

こんなチャート皆さんも好きでしょう?

1620年頃のチューリップバブルの時とビットコインの価格の比較です。


出所: Zero Hedoge, It’s Official: Bitcoin Surpasses “Tulip Mania”, Is Now The Biggest Bubble In World History

歴史は繰り返す・・・
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年初の段階でこうなることは一目瞭然でした。

だから『歴史は繰り返す・・・』とわざわざ書いた。

なので米銀バンク・オブ・アメリカのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏がしたり顔で、このようなグラフを用いてバブル崩壊を予測しているのがあまりにもお粗末で笑ってしまいました。

大事なことは、正確に相場の未来を見桑めること。

投資家の願いだけで相場が上昇し続けることはない。ましてやあなた一人の願いなど、会社や社会の中でのあなたと同様で、影響力は全く無い。

願いでお金が儲かるなら僕は既に億万長者だ。

投資で資産を増やすのに必要なことは。専門的な知識を積み上げることでもなく。動物的な勘だを研ぎ澄ますことでもない。

過去の値動きとの比較、他金融商品の値動きとの比較、長期的な値動きの比較・・・比較分析は専門的な知識もは全く必要なく、チャートさえあれば誰にでも簡単にできるとても有用な分析手法だと思います。

最後に面白い手法での分析をご紹介。

Bloomberg, ビットコイン、ピークは過ぎた-バークレイズが感染症モデルで占う

『バークレイズのモデルは、ビットコインの潜在的な投資家を「感染しやすい人」「感染した人」「免疫を持っている人」の3つの集団に分類。友人や同僚に大金が転がり込むのを黙って見ているのが好きな人はいないため、ビットコインの価格上昇と共にこの「感染症」が口コミで広がると仮定した。』

バブルを生じさせる集団的愚行の一つの要因を上手に説明していると思います。

あなたはどのタイプ?』

私は当初からこう主張している。

『仮想通貨は富を生み出す裏付けとなる資産的要素なんて何もありません。』

このことに関して他にも賛同者がいそうだ。

Bloomberg, 「本質的価値」ないビットコインに興味なし-加ブルックフィールド

『カナダの代替資産運用最大手ブルックフィールド・アセット・マネジメントのブルース・フラット最高経営責任者(CEO)は11日、本質的価値のない仮想通貨ビットコインには興味がないと述べた。

同CEOはアブダビでのブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、ブルックフィールドが定義する「本質的価値」は、資産のキャッシュフローもしくは資産をキャッシュフロー化する能力に基づいていると説明。「そうした特性に合致しない幾つかの資産が世界にはあるが、われわれはそれらを資産としての資格がないとみている。ビットコインもそのうちの1つだ」と話した。

  ビットコインには「本質的価値がない。それが何であるかを私は知らないし、本質的価値に関するわれわれの定義に基づく本質的価値はない。投機や投資の対象とする誰かがいたとしても、それは別の誰かであって私たちではない」と語った。』

 

記事の全文を掲載させてもらったが、全くもってその通りだ。私の馬鹿な頭では理解できない。

この本源的価値に焦点を置いて計算をしたエコノミストがいる。

Bloomberg, ビットコインの本源的価値は20ドル、エコノミストが分析 

『ロンドンのヘッジファンドのパートナーであるサブリ氏は「ワインは最高のアイデアを出すための潤滑油だ」と語った。いっしょに飲んだジャックマン氏はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの名誉教授。

ビットコインの本源的な価値を、トレーダーも技術者もギャンブラーも知りたがっているが、答えを出すのは簡単ではない。コンピューターのコードでできた仮想通貨は政府や中銀の後ろ盾もなく使える場所も数少ない。キャッシュフローも生み出さないし電子台帳のブロックチェーン技術に対する所有権が得られるわけでもない。ためる以外にできることはあまりない。

サブリ、ジャックマン両氏は経済学者のアービング・フィッシャー氏が唱えた貨幣数量説を基に分析することにした。貨幣の価値は供給量および使用回数にリンクしているという説だ。

貨幣の総供給量と使用頻度、貨幣によって購入された財とサービスの総額から1コインの価値を算出する。ビットコインの供給量を1500万コインと見積もり、平均で年4回使われると想定する。延べで6000万ビットコインが使われることになり、ビットコインを使って購入された財とサービスの米ドル建て合計額12億ドルをこれで割ると、1ビットコインは20ドルとの結果が得られたという。』

ビットコインの本源的価値はわずか20ドルという。

それが10,000ドル前後で取引されているという現実を皆さんはどう思いますか?

正直、皆さんがどう思うが私の知ったこっちゃねぇけど、貨幣数量説で導かれるビットコインの本源的価値が約20ドルだそうです。

仮想通貨への過度の期待は禁物」にも掲載しましたが、ロゴフ教授が想定するビットコインの価値10ドルと大差ない訳です。そして私は個人的に仮想通貨の価値は10ドルにも満たないと思っています。

それが正しいかどうかわかりませんが、私は仮想通貨の熱狂的な信者ではないので、仮想通貨という地域版電子商品券には数ドル程度しかお金出せないし、それが私にとってのビットコインの価値だということ。

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