消費税増税=消費は落ちるよどこまでも~♬

この記事を読んでいて思い出したことがある。

ロイター, 焦点:消費税10%へ需要変動対策、官邸に「5兆円構想」も

『2019年10月の消費税率10%への引き上げに向け、政府は需要変動対策の検討に乗り出した。14年の増税時に事前の想定を上回って、景気が落ち込んだことに対する「反省」があるためだ。首相官邸には5兆円規模の対策の構想も浮上しているとみられるものの、財政規律に配慮した対応も求められることから、規模の調整は曲折が予想される。』

消費税増税による消費の落ち込みと景気の落ち込みを回避すべく、5兆円規模の景気対策を講じる可能性があるという。

この「消費税増税」テーマに関して過去に記事を書いたんだった。

消費税を導入してから日本の消費が落ち込んでいる事実を、僕が作成したグラフできっちりと確認して欲しい。そして、政治家が人気取りして税金を無駄に遣う景気刺激策を行っても、消費が伸びないという事実もわかるだろう。

2016年5月30日に書いた為替レポートから。

*************

さて、サミットが終わり、マジで予想通りなんだけど、安部総理は消費税増税を延期したいらしい。

ロイター, 安倍首相が消費増税の2年半延期を政府・与党幹部に伝達=関係筋

『安倍首相は先の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、世界経済が危機に陥るリスクに直面しているとの認識を共有したと説明。金融、財政や構造改革などあらゆる政策を動員するのに併せ、消費税率10%への引き上げを2年半先送りし、19年10月とする意向を伝えた。』

これは当然の判断だと思っている。

国にバランスシートでも説明したが、国の債務である国債残高を減らすようにすることは、家計の資産を減らすことに他ならないだけでなく、それでなくても景気の足を引っ張っている個人消費を、一段と低迷させてしまうからだ。

この図を見て欲しい。これは2010年を100とした場合の消費水準指数だ。

出所:総務省統計局, 家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)より筆者が作成

(参考:2015年=100基準)

1987年に消費税が3%になる前まで消費水準は右肩上がりで上昇してきた。3%になった後はしばらく横ばいで、ほぼ変わらなかった。しかし、5%に税率を上げて以降は右肩下がりとなり、8%に増税されると消費水準は一段と低下している。つまり、消費税増税は個人消費を低迷させる要因の一つということがわかる。

なので、ここで消費税を10%に上げることは、日本の消費をさらに低下させて、景気を一段と悪化させてしまうことになる。なので、消費税10%を延期したことは、少なくとも目先の景気対策として、私は正しいと思っている。

***************

消費税増税の延期は、財政規律との兼ね合いもあるし、今回は根回しも出来ていないので難しいであろう。そうなると記事のような財政出動ということになるのだが、こちらも財政的な制限があり果たしてどの程度の金額を真水として景気対策に使えるのかが焦点になりそう。

ただ何にせよ消費は伸びない。

なぜ伸びないのかが政治家や官僚達にはわかっていないのが問題。

それがわかれば問題解決。わからないから問題は解決しない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA