2018年のNY株価は想定と違う

なかなかNY株価が期待しているほど下がらない。

米金利高でドル高となりNY株価下落でドル円はリスク回避で円高うシナリオ通りにならないので、少々ストーリーを検証し直してみようと思う。

まずは昨年2017年のドル円相場を振り返ると、ドル円は107.31円~118.60円の幅で推移した。特に2017年の1月に118.60円の高値をマークした後、4月半ばに108円に近付くまでドル円は下落した。その後は109円~114.50円付近までのレンジ相場になった。

しかし、ドル・インデックスを見ると、FRBによる3回にも及ぶ利上げや、資産購入規模の縮小にもかかわらず、ドル・インデックスは年始からFOMCで債券再投資額の縮小が決まった9月下旬まで下げ続けた。その後はリバウンドしたものの、北朝鮮の地政学上のリスクやトランプ政権の政治的な混迷等が主たる要因となり再度弱含んだ。

一方でNY株価は、ドル安に支えられながら、好調な企業業績や各種経済指標を背景に、最高値を更新するなど堅調な推移を見せております。

ここまでNY株価が上昇してしまうと、僕の理解を超えているので、もはやバブルとしか説明ができません。

しかし、このダウ平均の過去1年間のチャートととても似ているのが、日本がバブルの時1989年の日経平均株価の推移

そして翌年1990年にバブルが崩壊した。

2018年のNY株式市場は1989年及び1990年に日本で起きたことと同じようなことが生じ、投資家の皆様、ご愁傷様でしたというシナリオを考えた。のシナリオの背景には、FRBが2017年に3回、今年2018年にさらに3回の利上げを予定しており、金融引締めによる株価下落が生じるであろうという僕の想定があつた。

さらに、QE(量的緩和)の完全なる終焉に向けてFRBによる債券再投資額の縮小が開始されるからNY株価が下落する可能性が高いであろうと。

FRBのバランスシートとSP500の相関及び今後のFRBのBS縮小計画

出所:REAL INVESTMENT ADVICE, The Fed Balance Sheet Unwind Myth

このグラフはQEが行われた時期とFRBのバランスシートの残高推移(黒色実践)に、今後のFRBのバランスシートの縮小計画(点線)を加えたものだ。このグラフを見てみると、NY株価が急落し

た時にFRBが株価を支えようとQEを実施、つまりFRBが資産を購入してバランスシートを膨らませてきた。実際、NYの株価はFRBのバランスシートの拡大と並行して上昇し続けてきたことがわかる。

だから今後のFRBのバランスシートが縮小していけば、点線に沿ってNY株価は下落していくであろうと僕は推測した。

しかし、2018年のNY株価は​過去の歴史が物語っていると信じて、1989年及び1990年の日経平均株価のような値動きになってはいない。

ん~、マンダム。

昨年2017年の年始から直近までのダウ平均の株価は、昨年のクリスマス休暇直前に決まったトランプ政権の減税策を織り込んで最後の上げを見せたものの、イエレン前FRB議長の退任と時を同じくして急落し、その後は23500ドルをフォロアーにして上へ下へと行ったり来たり。。

果たして何が起きているのか。

この後にNY株価がさらに値を下げるのか、それとも利上げが進む中、QEが実施されずむしろFRBによるバランスシートの縮小が行われるにもかかわらず、ここからさらに値を上げるのは誰にもわからない。

だからこそ揺れ動く己の心理との戦いになる訳だ。

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